初めて死に直面し泣いてしまい看護師失格と言われ

新卒ですぐショックなできごとに遭遇

私は現在40代ですが、途中で出産や子育てでブランクがあり、看護師としての経験は10年ほどです。その間、転職も2回しています。看護学校を卒業して最初に入職したのが、総合病院の小児科病棟でした。同期は4人だったのですが、その中でも一番学校の成績が悪く、実習もやっとこなしていた私が小児科になるなんて考えてもいませんでした。そして働き始めてすぐ、自分には看護師はムリかもしれないと思うできごとがありました。

夜勤のときに救急搬送患者の受け入れが

夜勤をしているときに、乳幼児突然死症候群の子どもが救急搬送されてきました。私にとって、まだ慣れていない夜勤の勤務です。まだ独り立ちはしていなかったので、看護師の人数は普段より多めに夜勤に入っていました。救急車で運ばれてきてから、病室に入り、モニターを付けて蘇生が始まりました。心マをする医師、アンビューバックを押す私、そして薬剤を注射する看護師、それぞれの持ち場で出来る限りのことをしたのですが、搬送から1時間後死亡確認がされました。

初めて死を目の当たりにして泣いてしまった

ご両親は搬送されてきたときからとりみだし、病室からは出て行ってもらっていたのですが、心マ30分くらい経ったところで、私はこの赤ちゃんが亡くなっていくという現実に耐えられず、涙があふれてきてしまったのです。医師からは泣くなと言われましたが、抑えられないのです。結局ご両親が病室に入って来るときには、私は背を向けて記録係に徹していました。顔を見せることができなかったのです。医師からは看護師失格とまで言われましたが、ほかの看護師からは慰められました。自分でも看護師は向いていないのかなと思いました。

師長に励ましてもらい肯定してもらって

夜勤明け師長に呼ばれ休憩室であったかいココアを入れてもらって、搬送の話をしました。看護師からは誰でも乗り越える壁だし、本来はそれにショックを受けるのが普通で、看護師を続けていると、ある意味慣れてしまって涙も出てこなくなる。だから自然な感情としていいのだと肯定してもらいました。

2度目はなんとか踏ん張れた

それ以降、しばらく臨終の場に立ち会うことはありませんでした。次に立ち会ったときには、多少仕事ができるようになっていました。また自分が今何をするべきかわかっていました。そのために泣いている暇などなく自分ができることを一生懸命にするという思いでその場を乗り切り、以前とは変わったなと実感をしました。

新卒でいきなり患者の死はショックだけど

初めての臨終の場は新卒にはショックかもしれません。ましてやそれが小児である場合は、特にそうです。でも誰もが乗り越えなくてはいけない壁だと思っています。向いていないかもと思っても、すぐに判断するのは早いです。同じことを2度経験して、2度目はなんとか乗り越えることができれば、きっと看護師を続けられます。